こんな方におすすめ
- 子犬が接種するワクチンについて知りたい方
- 子犬が接種するワクチンの頻度と費用が知りたい方
新しく子犬を迎え入れてまずやらなければいけないのはワクチン接種です。
接種すべきワクチンは数種類あり、国や州(アメリカの場合)で義務付けられているものから任意のものまで存在します。
今回はアメリカと日本で子犬が接種すべきワクチンについてご紹介したいともいます。ちなみにアメリカは州によって法律が異なるため、代表としてカリフォルニアのケースを紹介します。
日本のケース
法律で義務付けられているもの
狂犬病
厚生労働省によると下記の3つは犬の飼い主の義務となっています。
日本で義務化されているもの
1.現在居住している市区町村に飼い主の登録をすること
2.飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること
3.犬の鑑礼(かんさつ)と注射済み票を飼い犬に装着すること
出典:犬の鑑礼、注射済票について https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/10.html
2,3が狂犬病に関するものになります。狂犬病は一度発症すると治療することができないため、ワクチン接種が非常に重要となります。感染すると致死率は100%です。ワクチン接種を済ませておくと仮に感染しても発症を予防することできます。
年に1回の接種が国で義務付けられており、動物病院やお住まいの市区町村が行う集合注射にて接種可能となっています。費用は3,000円程度です。
接種が済んだら鑑札と注射済み票は飼い犬に付けておく必要があります。
義務ではないが特に推奨されているもの(コアワクチン)
コアワクチンとは致死率が高く、全ての犬に接種するように勧告されているものです。
私は獣医ではないのでウイルスに関する詳細や感染時の症状は獣医様のサイトをご参照ください。
総じて言えることは発症してしまった場合、完治が不可ということです。接種頻度は1~3年で抗体が基準値を下回ると接種をする必要があります。頻度については獣医さんにより見解が様々です。
一般的に複数のワクチンを混ぜて一度に接種します。これを混合ワクチンと言います。2種混合から11種混合まであり、3,000円~10,000円となっています。
犬ジステンパーウイルス
犬パルボウイルス
犬伝染性肝炎
犬アデノウイルス2型
義務ではないが推奨されているもの(ノンコアワクチン)
ノンコアワクチンとはコアワクチンで指定されているウイルスほど感染力が強くないが、生活する場所や散歩をする場所によっては確率が高くなるため、当てはまる犬は受けたほうが良いとされているものです。
接種頻度はだいたい1年に1回です。こちらも獣医さんにより見解がさまざまなのでかかりつけのお医者さんに聞くのが確実です。
コアワクチンと同様、混合ワクチンで接種するのが一般的です。費用はコアワクチンとと同様3,000円~10,000円です。
犬パラインフルエンザウイルス
犬コロナウイルス
犬レプトスピラ感染症
アメリカのケース
法律(カリフォルニア州法)で義務付けられているもの
狂犬病
日本と同様、狂犬病ワクチンは州により義務化されています。Veterinarian(獣医)で接種できます。単体でも接種できますが、日本と同様、混合ワクチンで接種することもできます。
頻度は1年~3年で単体ワクチンだと$20ほどです。
義務ではないが特に推奨されているもの(コアワクチン)
日本のケースと同様、致死率や感染率の高いウイルスに関するワクチンはコアワクチンとなります。混合ワクチンで1年に1回の接種が推奨されており、値段は$75~$100ほどになります。
Canine Parvovirus(犬パルボウイルス)
Distemper(犬ジステンパーウイルス)
Adenovirus (Hepatitis)(犬アデノウイルス)
義務ではないが推奨されているもの(ノンコアワクチン)
こちらもの日本と同様、環境によって感染リスクが高い場合は推奨されています。1年に1回の接種が推奨されており、値段は$75~$100ほどです。
Bordetella(ボルデテラ)
Canine Influenza(犬パラインフルエンザウイルス)
Leptospirosis(犬レプトスピラ感染症)
Lyme vaccine(ライム病)
まとめ
日本もアメリカも狂犬病ワクチンは義務化されていることがわかりました。
その他コアワクチン、ノンコアワクチンは州によって多少のばらつきはあると思いますが、おおむね日本と同様です。6~8週目に最初のワクチンを接種し、それから約3週間おき全3回で子犬のワクチン接種を終えるというのが一般的ですが、混合する割合は獣医によって異なるので、必ずしも回数は3回ではないと思います。(現に私は2回だったと思います。)
コアワクチンやノンコアワクチンは犬のためを思えば接種するに越したことはありません。
そしてワクチン接種のもうひとつのメリットは、預けられるペットホテルが増えるということです。ペットホテルは預ける際に注射済み証明書の提出を求めるところが多数です。ぎりぎりになって気づいても獣医さんに予約がとれなかったりするので余裕をもって接種をしておきましょう。
大切なパートナー長生きをしてもらうためにも、飼い主さんが慌てずにすむためにもワクチン接種は定期的に行いましょう!