調子が悪い

ミニチュアダックス・カニンヘンダックスがかかりやすい病気・怪我は?

 

犬種によりかかりやすい病気というものがあります。遺伝によるものもあれば、その体型や習慣によるものもあります。

遺伝によるものはどうしようもないですが、体型や習慣によるものは飼い主さんの努力で発症を減少させることができます。また、毎日しっかりと観察してあげることは問題の早期発見に繋がります。

我が家には生後11ヵ月のミニチュアダックス君がいます。昨年亡くなってしまった先代ダックス君もあわせるとダックス歴15年です。

 

ダックスフンドといえば胴長短足。その短い脚で一生懸命走っている姿はもう、神々しさすら感じるくらい可愛いです。スミマセン、気を抜くとダックスのいいところを紹介する記事になってしまうので話しを戻しますね。

このような特徴を持つがゆえ、他の犬種ではあまり見られない病気にもかかりやすかったりします。

こんな方におすすめ

  • ミニチュアダックスフンドを飼っていて、かかりやすい病気について知りたい方
  • ミニチュアダックスフンドを飼う前にどんな病気リスクがあるか調べておきたい方

 

 

椎間板ヘルニア

ミニチュアに限らず、ダックスフンドといえば椎間板ヘルニアです。この病気は椎骨と椎間板がもろくなることで発症し、軽いものも併せると約25%のダックフンドがかかるといわれています。

ヘルニアにかかると激痛の果てに下半身が麻痺してしまうケースもあります。麻痺まで至らなくても抱きかかえただけでも痛がるようになってしまい、とてもかわいそうです(涙。そうなってしまうと補助器具なしでは日常生活をおくれなくなってしまいます。

予防法
・定期的に適度な運動をさせ、筋肉や体組織を強くする
ジャンプをさせないようにする。ソファやベッドへの飛び降り、飛び乗り、階段の上り下りを極力させない
抱きかかえるときは背骨に負担がかからないようにする。下半身をぶらつかせず、片方の手で腰のあたりをサポートしながらだっこしてあげる。

 

歯の病気

80%以上の犬は歯の病気にかかるといわれていますが、特にダックスフンドは他の犬種に比べて歯に問題がでることが多いようです。不衛生にしていると歯石が蓄積してしまい、歯茎の炎症を起こしてしまいます

歯周病の症状としては口臭の悪化です。症状が進行するとほとんどの歯を抜かざる得なくなってしまいます。犬はご飯を食べるときにほとんど飲み込んでいるので、ドッグフードは歯がなくなっても食べられます(と獣医さんに言われました)が、大好きなジャーキーが噛めなくなってしまいます。可哀そうです。

我が家の先代の犬も歯の問題がありました。飼い主がダメダメだったせいで12歳を超えたときにほとんどの歯を抜かざる得なくなり。なんでもっと歯磨きをしてあげなかったんだろうととても後悔しています。。

 

予防法
・定期的に(出来れば毎日)歯磨きをしてあげる。歯磨きが難しければ専用のワイプで拭いてあげることで歯石の蓄積を防げます。
・定期的に動物病院でデンタルクリーニングをする
・硬いものを噛むことで歯石が溜まるのを防ぐことができるため、グリーニーなどの専用のガムを与える

 

クッシング病(副腎皮質機能亢進症)

クッシング病は副腎がコルチゾンと飛ばれるステロイドホルモンを過剰に生成することで引き起こされます。このホルモンバランスの崩れはゆっくりと進行するため、加齢による兆候と勘違いされることもあるようです。

発症すると下記のような症状がみられます。
・異常な量の水を飲む
・尿意を催してもトイレまで間に合わなくなる
・抜け毛がひどくなる
・過剰にご飯を食べる
・体重が異常に増加する

このような症状がみられたらすぐに獣医さんに診てもらいましょう。幸いなことにクッシング病は治療可能です。投薬を行うことで快適に長生きができますので自己判断をせずお医者さんに連れて行ってあげましょう。

 

肥満

ダックスフンドは肥満になりやすいといわれています。太っているダックスはまるまるとして可愛いという人もいますが、肥満は他の病気を引き起こす原因となるので、適正体重にしてあげることが大切です。

肥満が引き起こす一番厄介な問題は椎間板ヘルニアです。理由は余分についた脂肪の重さが背骨に負担を掛けてしまうためです。

予防法
健康的な食事を与える。基本的に人間が食べるものは犬の体には適さないものが多いので喜ぶからといって与えないほうがよいです。
適度な運動をさせる。

 

がん・腫瘍

ダックスフンドは皮膚脂肪細胞肛門嚢癌脂肪肉腫乳腺癌を発症するリスクが他の犬種より高いと言われています。

皮膚を定期的にチェックして、皮膚の表面またはそのすぐ下に異常なしこりがないかを確認し、もし異常があればすぐに獣医さんへ連れていきましょう。

 

心臓障害

DMVD(僧帽弁閉鎖不全症)はダックスフンドでよく見られる心臓弁の問題で、8~10歳で発症することが多いと言われています。

定期的な健康診断により早期発見ができれば投薬治療が可能です。

 

予防策
・肥満は心臓に過剰な負荷を掛けるため、適正体重を保てるよう、食事・運動をコントロールする

 

発作、ラフォラ病、およびその他の非脊髄神経障

ダックスフンドはラフォラ病、てんかん、ナルコレプシーなど、いくつかの神経障害を起こしやすい傾向があると言われています。

全種類のダックスフンドで発症の可能性がありますが特にワイアーヘアーのダックスがかかりやすく、20%のが発症すると言われています。

非脊髄神経障害の症状は発作、けいれん、震え、過度の睡眠、脱力感などがあります。

このような症状が見られたらすぐに獣医に連れていきましょう。

 

目の病気

ダックスは目の病気を発症しやすいと言われています。

代表的なもののは緑内障で、非常に強い痛みを伴い、治療をしないと失明につながる可能性があります。残念ながら治療法はないと言われています。

老犬によくみられるのが白内障でこれも失明につながる可能性がありますが、手術により視力が回復する場合もあります。

ドライアイも発症する確率が高く、黄色や緑色の目ヤニがでていたらすぐに獣医に診せる必要があります。早期発見できれば点眼薬や軟膏によって治療が可能です。

 

肝疾患

ダックスフンドは他の犬種よりも門脈体循環シャント(PSS)と呼ばれる肝障害を持っている可能性が高いです。これは遺伝性疾患で、肝臓が血流から毒素を効果的に除去できなくなります。

手術が必要になるケースもありますが、多くの場合は投薬や食事による治療が行われることになります。

 

免疫系障害

自己免疫疾患は免疫系が体自身の組織や細胞を攻撃する原因となります。
ダックスフンドは免疫性炎症性血小板減少症と呼ばれる病気にかかりやすく、発症すると体が自信の血小板を攻撃し、凝固機能が損なわれてしまいます。

 

膀胱結石

膀胱に石が溜まる病気です。最初は小さい石ですが、どんどん大きくなり尿の排出を妨げるようになります。症状としてはおしっこをしようとしているのに少量しかでなかったり、トイレを失敗してしまうようになります。

多くのケースで結石はストルバイト、シュウ酸カルシウム、尿酸、シスチンの結晶から生成されており、これらの物質を含むドッグフードもあるため注意が必要です。

予防法
・原因となる成分が含まれないドッグフードを選ぶ。
・水をたくさん飲ませる

 

まとめ

いかがでしたか?ミニチュアダックスフンドがかかりやすい病気はやはり身体的な特徴によるところが多いと思います。ヘルニアは本当に気をつけてください。気をつけていてもなってしまうことが多いので、これからダックスフンドを飼おうと思っている方はこの点を十分に踏まえたうえで決断をしてください。

ヘルニアで歩けなくなっても愛してあげられること。ダックスを飼ううえでこれは絶対条件だと思います

すでにダックスを飼っている方、少しでも長生きをしてもらうため、ちょっとした症状でも見逃さず、そして自己判断せず、獣医さんに連れて行ってあげてください。

犬はとても我慢強い動物です。飼い主さんと一緒にいられるならおなかが痛くても、腰が痛くてもしっぽをぶんぶんふって駆け寄ってきてくれます。でも本当は痛いんです。それを発見してあげるのも、助けてあげられるのも飼い主さんだけです。

みなさんとのみなさんダックスたちの幸せな日が少しでも長く続くことを祈っています。

 

 

 

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